銀ネックに換えてから、ちょっとセッティングを見直しました。
無論自己満足の範囲での「音色追求」ですが(笑)。何をどう変えても僕の音しか出ないし…(^-^;
さて僕が持っているマウスピースですが、ここ10年(最後にアルトのMP(SuperSession)買ったのがそれぐらい前だと思う)の間は以下に落ち着いています。
・Selmer Soloist C★
・Selmer Soloist Style C★(旧)
・Selmer SuperSession D
・Selmer S80 C★★(吹奏楽用)
・Otto Link ToneEdge 5
・Dukoff Miami D5(黒鉛)
・Yanakan 3(これは頂き物、使っていません)
圧倒的にセルマー派ですね。マニアックな高級MPなどございません(上記には一般的にビンテージと呼ばれているMPも2本ありますが、高校時代に中古をアホみたいに安い値段で買ったというだけで、今では世間がビンテージ扱いしてくれるようになってラッキーですね)。セルマーMPに合わせるリガチャーも全部セルマー純正(2本締め)です。
若い頃は色んな有名MPがそれこそ★の数のごとく手を流れていきましたが、結局MPを色々と欲しがっていたのは、自分の腕の下手さを棚に上げて満足していなかっただけ(下手を認められなかっただけ)。「MP変えたら吹けるようになるかも」とアホな錯覚(単に物欲なのだということに気づかず)をして、やれJAKEだやれトナリンだとあさっていただけです。
今は自分が気に入る音が出るMPが分かりましたので、もう僕の音はこれでいいや…って感じです。
■『アイアンクロー(笑)』
さてこれまでは唄つきの時にはよく旧いセルマーを使っていました。真ん中の2本です。ボーカルさんにカウンターで絡むときにはこの旧いMPのもっさりした音がボーカルをジャマせずに溶けると思います。
でも今回ネックを変えて、同じように旧いセルマーで吹いていると、何か違和感がある。「バー」というネックから来る乾いた音色と、ちょっと暗い音のMPの組み合わせは、少し華がない印象なのです。丸さも足りない。
で、これまでボーカルを入れないインストのコンボでよく使っていたSuperSession(左)を新しいネックに合わせてみました。
よく「明るい音」「フュージョン向け」などと常套句に言われているMPですが、実際に吹いた感じでは元々そんなに明るい音(例えばレイキーみたいな「賢そうじゃない明るい音」とかね)が出るMPではなく、旧いセルマーMPに比べたら「明るい」というより「暗くない」という程度と思います。それにフュージョンだったら普通はメタル使いますよね。
ですので、「明るさ」はほどほどに、どちらかといえば「音にスピード感が出る」という表現の方がしっくりくるのではないでしょうか。
このSuperSessionが銀ネックの無味乾燥な「バー」な音に少し「丸い太さ」をくれる印象です。旧いセルマーMPみたいに暗い音ではないので、いい塩梅に音の立った明瞭な吹きごこちになりました。元々表現のコントロールも非常にやりやすいMPなので、新ネックでもとても使いやすいです。
この土日はほとんどサックスを吹いて過ごしましたが、新ネックにも慣れてきましたし、SuperSessionとの組み合わせも「吹きやすい」「息が入れやすい」と思うことしきり。当面はこのセッティングで行こうと思います。
リードはこの組み合わせならVの青箱かRのグラコンが欲しい音に合うと思いました。リード自体しっとりした音ですね。V16やJazzやヘムケも試しましたが、このセッティングでは「無味乾燥度」を上げてしまう様に思えました。
まぁしかしそんな細かいこと言っても、結局はお客さんには分からないんですけどねw。
自己満足的に良いセッティングが見つかって嬉しかったというお話。